2016年2月21日日曜日

日本ロングトレイル協会設立!

地方創生というあたらしい言葉とキャッチーなイベントが主流になり、実になる方策がすくないと感じられます。なかでも観光事業に対して新しい視点という取り組みが盛んですが、地方ではすでに多くの取り組みが行われています。
そのような取り組みの経過と結果を顧みることなく、アイディア勝負になっていること残念と感じます。過日の帯広市の取り組み発表でも革新性は見当たらないものの、市長の「主体性ある事業者」の育成を強調していたことは好感がもてます。

十勝にはすでに平成3年には「十勝アウトドアネットワーク」があり、ファームイン研究会などが活発に開催されて現在の十勝をかたちづくっています。また、フードスタジアムという、農家(生産者)、レストラン、消費者があつまって十勝の食についてかたる運動も行われていました。

食と農業、自然環境に関わる取り組みが「観光」の中心になって行きそうです。十勝ロングトレイルは3泊4日で100km歩く旅として食にも大変こだわり地域の食材をあつめてオリジナルメニューを作成・提供しています。

ロングトレイルに関わる発端は十勝をアウトドア観光の拠点にしようという動きがありました。民間会社が資金をだして、農家民宿や、アウトドア活動、自然ガイドを育て、連携をすすめて十勝観光の新しい動きを創り出す十勝コーディネイトセンター構想が平成9年くらいにありました。
当時は旅行会社のパック旅行が主流でしたが、十勝では十勝馬の道構想やサイクリングの道、スカイスポーツ、オートキャンプなどのオートリゾートなどが花盛りでした。
十勝の体験情報、自然情報、宿泊情報やおもしろい人材の情報を一カ所にあつめようということで「十勝コーディネイトセンター」を開設しました(一時的に)
その後、士幌高原道の建設中止にかわる北十勝振興策としてヌプカの里、然別湖を連携する構想や(後日、北海道アウトドア資格制度に発展した)、士幌のバイオガス構想、上士幌町の環境構想などが創られました。
そのころ、中村達さんが十勝アウトドアネットワークの求めに応じていただき、数回十勝に来ていただいたことがきっかけでした。
中村さんはその後「アウトドア産業教育研究会」「日本ロングトレイル推進協議会」をへて今回のNPO設立となりました。その間20年くらいのお付き合いです。
今回の日本ロングトレイル協会には日本山岳ガイド協会や日本山岳会などそうそうたるメンバーが参加して設立されました。また副理事長に北根室ランチウェイの佐伯さん、理事に菊池が参加していることから、このネットワークを北海道の歩く旅に有効に活用したいと思っています。