ソーシャルビジネスの意味

最近ソーシャルビジネスとかコミュニティビジネスとかが注目されております。橋やダムを造る金はないけど、地域で生計を立てるのをサポートすることは出来ると言うことなのでしょうか。
いずれにしても北海道バイオマスリサーチやNPOあうるずなどもともと非営利で地域の課題を解決するというミッションをもった団体としてはうれしいことです。
20年前には十勝馬の道連絡協議会というのがありました。これは十勝の野道を馬でゆっくり歩くツーリズムを展開して農村振興につなげようというモノでした。ホースキャンプイン十勝というイベントをおこない、乗馬を中心にカヌーやサイクリングなどを3泊4日のメニューに押し込みました。十勝のアウトドアツーリズムの可能性を確信した取り組みでした。
そのあと、北海道馬の道ネットワークという団体ができ北海道の中心と自負はしていたのですが、いかんせん現場感覚がなくしかも各OBがリードする事態になってしまい、実態がなくなってしまっています。

さて、ソーシャルビジネスの定義として「社会的な課題をビジネス的手法で解決する」とあります。各種介護施設や福祉団体などはわかりやすいのですが、さてコミュニティレストランや低廉なカフェなどはどのようにして判断するのでしょうね。従来の中小企業の起業、振興とどう異なるのかが難しくなるのではないかと感じました。

また、マーケットの問題もあります。田舎での社会的課題を解決した商品は購買人口が少ないために、大都市圏域まで運ばなくてはならないことや大都市に運ぶとその商品がもっている社会的価値が希薄になってしまい、購買動機が希薄になるなどのデメリットがあります。
そのため、田舎のソーシャルビジネスをサポートする団体が都市に必要になるはずです。田舎の課題を代わりに主張してくれて、解決できた商品の販売代理を行ってもらえる・・・ローカルの住民→ソーシャルビジネス(ローカル)→ソーシャルビジネス(都会)→都市住民に田舎の課題を伝えて販売する・・・こんな階層性をもった展開が必要です。