2012年10月1日月曜日

地域建設業が環境保全事業者になる!

昨年北海道から受託した「低炭素化技術振興モデル事業」では、地域の建設事業者が建設できる低コスト型バイオガスプラントの開発をおこない、図面を作成しました。
また、「食の循環システム事業」ではバイオガスプラントからの消化液を高付加価値にする技術開発を行います。

1997年のバイオガスの思想

1997年の11月から12月にかけて、札幌と帯広でバイオガスの勉強会を開催しました。これには多くの北海道職員の皆さんがつめかけ、廊下にまであふれてしまうシンポジウムになりました。このシンポジウムを契機に十勝バイオガスプラント研究会、それから一年後に北海道バイオガス研究会ができました。

地域のバイオマス利用を促進するためには各業界の人があつまる研究会組織で立ち上げるという先鞭となりました。当初はメンバーに北海道庁、開発局、帯広市、士幌町、鹿追町などが入っており、その後産業クラスターとして民間企業中心の十勝バイオガスプラント研究会ができました。

バイオガスには液肥利用とエネルギー利用の二つの出口をそろえることが重要です。
弊社ではこの二つの出口に対する研究を続けています。


学位までたどりつきました。

帯広畜産大学の大学院に4年半も通い、なんとか博士号までこぎ着けました。
会社との両輪、いやあうるずとの三輪なのでこけなかったのかもしれません。いずれにしてもこれで学業には一段落つきました。
1997年に十勝型バイオガスプラント推進研究会を立ち上げて、バイオマスエネルギーに関わり、技術も重要ですが、地域で活用する仕組みが重要・・・ということで循環型「産業」社会と主張していました。産業が介在しないと循環しないと考えたからです。
その図式を「バイオガス曼陀羅」と呼んでいました。

研究会での帯広畜産大学梅津教授との出会いが全ての始まりです。梅津教授と巡り会わなければ当然無理でし、バイオマスリサーチ。NPOあうるずも無理だったかもしれません。

巻末の謝辞を載せてみます。

---謝辞--------------------
 
 帯広畜産大学にて修士課程を修了し、これで我が人生での学業は終了だと思っていたのですが、平成20年4月に帯広畜産大学大学院畜産学研究科に進学する希なる機会をいただきました。

 その後社会人として事業を営みながらの修学に、主査である梅津一孝教授をはじめ副査の浦島匡教授、倉園久生教授、宮本明夫教授、西田武弘准教授には大変お世話になりました。
 バイオマス事業を進めている鹿追町、士幌町、興部町などから多くの示唆をいただき、本論をとりまとめることが出来ました。

 また、帯広畜産大学発ベンチャー企業北海道バイオマスリサーチの竹内良曜取締役はバイオマス研究の先輩として参考意見を頂きました。
 1997年にバイオマス研究の道に導いて頂いた故高畑英彦名誉教授にはお礼が出来ないままに再会がかなわなくなったことが悔やまれます。

 最後に、子供たちが学校に通い、さらに私が学生になるという6年半にわたる研究生活を支えてくれた妻にも負担をかけていたと思います。

 支えていただいた皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。