2012年7月25日水曜日

地域づくりの記憶を引き継ぐ


地域づくりボランタリー活動の限界と持続的発展
記憶をひきつぐ
住民と中心となってボランタリーな活動を進めても、地域の中核にいる自治体の協力なしには進みません。プロジェクト初期段階では自治体の当該部署の方と連携がとれているのですが、数年たつと転勤や配置転換があり、役場内でのプロジェクトの記憶が薄くなっていきます。せっかくの活動も10年後には「あったね、その活動!」という事になってしまいます。
地域の課題はいつもほぼ共通なので多少カタチは変わってまた以前とは違う住民と役場担当者の組み合わせで発足します。プロジェクトのスクラップ&ビルドになってしまいます。活動した記憶を蓄積することが必要ですが、それには地域の住民に記憶をひきつぐ仕組みを装置することが重要です。

複合的な活動に展開
以前と異なり、近年の課題は境界が曖昧になっています。当初は景観改善活動であったことが徐々に農村や環境ツーリズムにつながったり、河川環境の水質浄化などの環境課題と連結したり、近年の地域作りは「複合的」になっています。
役場の担当課はそれぞれ境界があります。家畜糞尿は畜産課の担当ですが、バイオマスでエネルギーにすると産業課、流出防止は環境課、液肥利用は営農課など多岐にわたります。複合的な地域課題に対応しようとする住民には企画課、地域振興課などの役場のコーディネイターが重要な役割を果たします。








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